明日3月21日はWBCの準決勝です。
ここまでの戦いっぷりをみると世界一、大いに期待できそうです。
そして今大会では14年ぶりに日韓戦が行われました。
私は第1回大会からの日韓戦を観ています。
これまでの日韓戦と言えばもう、相手は敵意むき出しに戦ってきたイメージがあります。勝てばマウンドに国旗を立てたり日本を卑下するような行為をとったり、負ければ大会のルールのせいにしたりもしました。
前々回大会の台湾で行われた予選では、台湾の練習設備が悪かったとか、寒いナイターでの試合ばかりだったとか、挙句の意果てには台湾の塩辛い料理で選手が体調を壊した等の言い訳が並んでいました。
そして今回は日本が13-4と完勝しました。
これも韓国チームは国内では大バッシングで東京大惨事とか国民に謝罪しろとか色々と言われているようです。
しかし今回、少しこれまでと違う変化の兆しが見えました。
今まで自国一辺倒な記事ばかりだったんですが、今大会の敗戦は監督、選手、国民、マスコミともに圧倒的な日本の強さと日本との力の差を認めてきたようです。
それと大谷翔平選手の存在。
試合前のセレモニーでは、相手監督に向かってきちんと帽子を取って礼儀正しくお辞儀をしました。韓国の一部マスコミでも大谷選手の相手チームをリスペクトする紳士的態度に韓国チームも反省して見習うべきだとも書かれていました。
「史上最悪の日韓関係」とか「因縁の日韓戦」とか、そんなもの全く無関係でただ純粋にWBCを楽しみ、圧倒的パフォーマンスで全力プレーしています。こんな選手は世界を見渡しても大谷選手以外に知りません。
たまたま、このWBCと同時期に12年ぶりに韓国のユンソンニョル大統領が来日され日韓首脳会談が開催されました。これまで韓国の政権が交代するたびに過去の約束も覆されたり関係が悪化していき、史上最悪の日韓関係といわれていますが、ユン大統領は過去の良かった時代に戻し関係を正常化させる方針のようです。
両国の首脳ももちろんですが、野球を通じてこの一人の20代の若者が日韓関係の正常化にも大いに役立っているのではないかと思っています。
スポーツと政治は一緒にしてはいけないといいますが、この大谷選手にはなんかそういう概念を超えた大きな人間力を感じます。